#細谷佳正アップデート の話

皆さん、ご無沙汰しております。

いつの間にやら2022年になっておりました。
自分の本番が重なりに重なって2021年はあまり観劇できず、まさかの50本以下という悲しい成績になってしまいました。今年は50本は観たいなあ……。

下書きに謎の記事が残っているのですが、今日は宝塚全然関係ない話を。

私、宝塚オタクになる前はアニメオタクで、もっというと、声優クラスタだったんです。
11歳くらいの時に好きだった漫画のアニメで初めて出会って、そこから細々と今までずっと好きな、細谷佳正さんのフォトエッセイ「アップデート」をやっと受け取れて、先程までパラパラっと読んでいたのですが、色々と思うことが出てきたのでつらつらと。

初めて細谷さんに出会ったのは、女児が大好きなちゃおの漫画、「オレ様キングダム」の一色先生でした。
オレキンのファンブックで、八神千歳先生と細谷さんの対談のコーナーが数ページあって、一色先生を演じている人ってこんな人なんだ!すごく素敵な人だな!と思ったのが1番最初で。
それまで、アニメはもちろん見たことがあったけれど、アニメを作っている人のことは考えたことがなかったので、声優さんという職業の人を知ったのも細谷さんが初めてでした。
ただ、その当時は細谷さん以外の声優さんには興味もなく、そして、アニメを見る習慣もなく、その上嵐のオタクをしていたので、知っただけで終わっていました。

改めて細谷さんに出会ったのは、中2の4月。同年代共通の黒歴史「カゲロウプロジェクト」のアニメを友達と見ていた頃、同じ日の2枠あとに「神々の悪戯」という乙女ゲームを原作にしたアニメがやっていました。土曜日だったこともあり、夜更かしをして、仲の良かった友達と一斉送信メールで実況しながら見ていました。ジャニーズ好きだった元友人と距離を置くようになった頃で、仲の良かった友人達はみんなアニメを見ていたことがきっかけで見るようになったアニメが、まさかの再会をセッティングしてくれました。

それがきっかけで、Twitterの趣味垢を始めて、オタ友が出来ました。みんな年上でした。いつも私は1番年下で、可愛がって貰ってました。たいていカフェに行くと奢ってもらってました。この場をお借りして御礼申し上げます。細谷クラスタのお姉さま方、いつもありがとうございました。また会える日が来るといいなあ。オタク垢凍結されて消えちゃったけど(笑)。
あと、ヅカオタのお姉さま方もいつも奢ってくれて本当にありがとうございます。成人したので流石に今度お会いした時は自分で出します。

脱線しましたが、私が知っている細谷さんは細谷ワールドがある人。でも、きっと、頭の中では色んなことを考えていて、それが言葉に上手く表現が出来ない人だなとも同時に思っていました。だって、お芝居している時の細谷さんはすごく色々なことを私たちに伝えてくれていたから。
最近はあまりアニメにも触れていなくて、どんなお芝居をしているのか、たまにしか感じることが出来ていないけど、いつだってお芝居をしてる細谷さんは雄弁です。

そんな細谷さんが、ご自分の言葉で書かれた「アップデート」はとっても新鮮でした。
元々あまり表に出ていくタイプの声優さんではなくて、たまに出てくださるイベントのチケットはいつだって絶対買えなくて、生の細谷さんに会ったことなんて本当に数えるくらいしかない。そんな方なので、表に出ている情報があまりなく、今回の「アップデート」を読んで、ものすごくパーソナルな部分まで知ることが出来て、とても素敵な機会をいただいたなと思いました。

同時に、声優ではないけれど、芝居を生業にしていこうと決意したばかりの私にとって、色々な現実を突きつけてくる本でもありました。
正直いって細谷さんの声優人生を順風満帆には見えてなかったし、むしろ壮絶な方だなと勝手に思っていたけれど、想像したよりずっと壮絶というか、自分の20年後を想像して、私はこんな40歳になれるのかな。って考えてしまったのが事実です。
1年後、3年後、5年後、私は何を思って芝居と向き合うのかな。この仕事を受けないとこの先やっていけないからと、そんな強迫観念に苛まれながら芝居に向き合う日が来ないとは限らないんだろうな。好きだけで芝居をやっているけれど、それがいつか好きでもなんでも無くなる日が来るかもしれない。そう思ってしまって、正直怖くなりました。

でもきっと、細谷さんにあったように、私にもアップデートする日は来る。
もしかしたら、芝居はしなくなるかもしれないけど、今日も明日も、20年後もきっと楽しく生きている。

私生活で学校の卒業を前にして、今絶賛卒業公演の稽古真っ只中、病み寸前なものでこんな感想を持ちながら読んだけど、終わったらまた違った感想を持つんだろうな。と思います。
だからまた今度読もっと。

宝塚の話はまたいつか。
それでは、また今度。